真・白ドラ−号外 「宇宙ターザン」冒頭 てんとう虫版16巻より
掲示板で報告された今回のネタですが、その白ドラぶりときたら壁紙で既に一目瞭然(目もポーズも激白ですな)。ところが、実体はそれにとどまらず、もっと根深く底抜けでした。 それに到る過程すら、「たったの1ページでこれだけの密度っすか!! F先生!!」状態。 ホント、話的にも大好きな「宇宙ターザン」ですが、冒頭の1ページ目にこれほどの白があったとはと、相変わらず反省しきりです。 と、同時にこういう新たな発見が還元されて、このページを作って良かった! と柄にも無いことを思いながら行ってみましょう。 先ず、話は特撮モノ「宇宙ターザン」を熱狂しているのび太から始まる。 ↑のび太ってホント感情移入激しいなあ。そう言うところにこそ読者は感情移入するんですよね。でも目がちょっとヤバいような… と・こ・ろ・が、 今更どうこう言う事じゃないんですがね、まあコレ ↑ベーシック白ドラとでもいいますか。感情移入している人ってのは、第三者から冷ややかな目でみられると途端に自分の熱狂ブリが恥ずかしくなって白けるモノです。 しかし、流石我らがのび太はこんな白けブリじゃ堪えません。 汗たらして、「ああ面白かった」と満足しきり。 それに対しても容赦なく続けてコレを浴びせかけるドラ ↑腕組みが微妙に崩れている所や、口がやたらと「へ」の字なのも良い感じに白けてますが、やっぱりこの「宇宙ターザン冒頭編」での一連の白ドラポイントは「目つき」です。 特に黒目の所の微妙な白点。 心の底から白けている空虚さというんでしょうか、真っ白ですな。 で、それだけじゃ埒があかないので、ドラえもんも物語上「やむを得ず」文句を付ける。 ↑白けてないだけマシですが、腕の部分のやる気のない作画や適当な頭のバランスの悪さも含めて、本当はF先生ずっと白けで押し通したかったんじゃないんですかね。そんなドっちらけ感まんまんな凄まじい「宇宙ターザン冒頭編」ですが、この生々しい現実的なケチの付け方も、F先生ならではの面白みです。 そして、「それを言っちゃあお終いだよ」極まる捨てぜりふをはくドラに対しての、抜群すぎるのび太の反応がコレ ↑普段冷静なネームが特徴のF先生にしては珍しく、吹き出し一つ使って「な、な、な。」とまで憤慨するのび太が素晴らしいなあ。実は彼は熱血漢ですからねえ。それにしてもドラえもん厳しすぎる視聴者観。しかも逆「3」口。 この後も一人孤独に「視聴率」と言う魔物との現実感極まる闘いを繰り広げるのび太ですが、読み直すにかなり切迫した話で非常に面白い。 ベンチに座って握り拳で熱弁を独りブチ上げるのび太とかは、かなり笑えるし、気持ちがよく分かって好きだなあ。 「ぼくは絶対に宇宙ターザンを見すてないぞ!」 「見捨てる」ってフレーズもキワキワですがね。 空き地での「はじめのうちはな。」とカマすスネ夫の微妙極まる表情も一見の価値あり。 ただ、ここは冒頭1ページに絞って進めましょう。 先ほどの様に熱くなったのび太ののめり込み度はとどまることを知らず、相変わらず虚構と現実の境界線を完全に見失うのび太。 ↑ドラえもん!!! 凄すぎるってば、それは。あんた白け過ぎだあ。ドラえもんというのはデザイン的に到底無理なのにも関わらず、腕や足を伸ましてまで「和風なたたずまい」をこよなく愛する大和ネコだが、この寝転がり方はパーフェクツ!腕枕や微妙に後ろに回した手とか、何気なくゆるんだ足先とか、とにかくこの場面に最も相応しい(いや、過剰とも言える)白けたムードを漂わせている。 にしても、目ですよね、目。 大爆笑です。あのちっちゃく入ったホワイト。 後ろでの大熱弁を繰り広げるのび太も、バッチリとドラえもんの白けを盛りたてます。なんなんだよ、この二人。白けるわ熱いわ。 子どもが今で腕振りかざして「ぼくも大人になったら宇宙ターザンになるぞ!」だの「あこがれの英雄だ」とか力説していたら、ちょっとヤバいですよね。いやまあ、自分も似たようなモノだったんですが… でも、このページのドラは凄いなあ。こんな白けがまだあるとは… これを報告してくれたドラさしみさんに大感謝と共に、このページを捧げます。え? もう持ってる? そりゃそうですよね。ははははは。 最後に恒例をリプライズ
↑ヤッパやばいです、この目。 ではでは。 |