コラム・少太陽(肉筆)
謹賀新年 明けましておめでとうございます。久しぶりの更新ですね。 まあ、正月気分も新世紀気分もすっかりなくなってしまったんですが、雪が降ったので冬の気分だけはたっぷりと味わっています。 F先生は21世紀をあちらの世界で迎えていますが、A先生はこちらの世界で新世紀を迎えられたと言うことは素晴らしいことですね。これからも頑張っていただきたいモノです。 さて、掲示板でも書いたのですが、待望の「まっく道」の第7話が「週刊アスキー」に掲載されました。新世紀早々嬉しいBIGプレゼントですので、皆さん是非読みましょう! しっかし、あくまでも「あすなろ編」に徹底的にこだわってくれるあたり、唐沢なをき氏は素晴らしいです。しかも強烈に面白いんですからねえ。 ただ、関係ないんですがXboxはデカ過ぎます。コントローラーといい、初期メガドライブを連想してかなりのバッドイメージですなあ。(でもボクはセガファンですよ) まあ、開発者のインタビューによれば 「大きな“box”には、大きな可能性と大きなパワーが入っていますよ (笑) 」 だそうです。コラコラ。 ・・・・・・・・・ そういえば、「トキワ荘の青春」のLDを友人から正月早々譲って貰いました。大変嬉しいプレゼントですな。 ビデオには収録されていないメイキングも入っていたのですが、ボクが以前観たと思っていた「セットに訪ねてきたF先生たち」の映像がなかったんですよ。 あれはボクの幻だったのでしょうか? いや、絶対に観たはずなんですけどねえ。あれは何処で観たんだろう… もう年代的に考えても生前の「生きていらっしゃるF先生」としてはかなり最後の映像だと思うんですけどね。 はてさて。 ってなわけで、簡単でしたが今年も宜しくお願いします。 |
こりゃ、すごい。(何気に1万ヒット突破ですね) この度、「裏ニュース」さんに紹介されたことによって、ReadMeでもかなり美味しい位置づけにいきなり上がっていたんですが、実はその前にアクセスログの方で自分一人笑っていました。 自慢半分に読んで下さい。 変ドラから独立したとは言え、さすがに「まんが道」と言う題材なのと、殆ど使い回しだったりする関係で、割と落ち着いたアクセス数を維持していた当サイトですが、それはそれで昔の変ドラのようなアットフォームな雰囲気もあったと思います(全然意味違いますが)。 ただ、「まんが道」はドラえもんに匹敵するほど大好きだったので、これを機にもっと多くの人が新たに読んでくれればと思うと、独立した甲斐はありますよね。(まあ、そんなご大層なモンじゃないんですが) で、アクセスログなんですけど、一つ多く設定を登録してしまったので、こちらにも付けてみたんですが、普段が大体こんなもんなんですよ。 ↑5,6,7時辺りに誰も来ていなかったりして、なかなか良い感じでしょう。ははははは。それでもこの人数に来ていただけるだけでも実は大したことなんですけどね。そこら辺はReadMe一ケタ台を長年経験している人間ですからね。慢心何てしてないんですよ。 基本的に「す一の娯楽天国」(現在ははてなダイアリーになっています)と言う本家のサイトは、完全に自分の趣味の世界ですからアクセス数は正直気にならないんです。 ただ、やっぱり藤子不二雄両先生の作品を取り上げて、あまつさえ掟破りの画像取り込みまでしているわけですから、ある程度はアクセス数を気にしていました。F先生も言っていたように「人気が出るのは良いことです」ってなもんです。 で、ゆうべこのアクセスログを見て大笑いしました。 ↑この落差!! 今までの努力をビジュアル的に完璧に見下すこの画面は笑いましたね。 数字を見て、上と比較してみると、結構頑張ってるのがお分かり頂けると思います。ほら、17時台なんて17人と切りも良く来ていただいて居るんですよ。 サイトを作っている人なら「17人」来て貰えるだけでもどれだけ嬉しいかは分かっていただけるはずです。 こういうのをホントに「桁違い」って表現するんでしょうね。 ホント「裏ニュース」さんの効果は凄いですよ。 しかも本当の効果は「魔太郎が狂ゥ!!」なんですけどね。あっちときたら開設初日にいきなり5000ヒットですもんね。なんともはやサラブレッドの様な扱いです。我がごとながら憎たらしい。 まあ、それでこその魔太郎サイトだとは思いますけどね。 ではでは。 おまけ ↑極端だっての。 |
似顔 才野&満賀が出会う場面は、若干の設定の違いはあるようですが、満賀が似顔絵を描いていたところに才野が声をかけて、才野のパラパラ漫画(馬が走る)を観て驚愕と言うパターンだそうです。 その時声をかける才野初登場の顔が、驚くべき恐怖面なのはおいておくとして、満賀の紹介されている側からグンナリとやる気ゼロ(実際は恥ずかしかったんでしょうけど)な表情もおいておくとして、この場面は何度読んでも 「ああ、この時才野(F先生)が声をかけたのが全ての始まりなんだなあ」 と、運命を感じさせて凄く感動するんですよね。 そういう凄い絆というか、友情の始まりってのは、二人のその後を知っているだけに、相当感動します。 もっとも、この話は、才野茂が「才能が茂ほど有り余る」と言うもの凄いキャラクターを読者に植え付ける話としても出色のデキなのです。 才野の提案で満賀がクラスメートの似顔を描くと言う、信じられないような展開になるのですが(これって一歩間違ったら満賀立ち直れないだろう)、この時の大失敗を才野が自信の才能でリカバリーする。 もう、考えようによっては、かなりデンジャーな、 「それって……どうなんだよ才野??」 ともとれるシーンなんですが、そこはそれ、才野のリスペクトシーンですから、アリです。 そして、ここで才野の深い科白が飛び出します。曰くコレ ↑でたああ。ワンランク上の考え。でもその後の「欠点を誇張せずに長所を生かす」と言う見事な考え方は素晴らしいです。処世術としてもね。 手がね。ポイントですよ。見事なポーズ。さすがは「漫画でなら勝てる」理論の持ち主です。 まあ、彼は実際に勝ってますからね。アリです。 満賀はここで「負ケタ!」(何故カタカナ?)となるわけですが、以下かなり延々と才野グレイトな描写が続出して、F先生好きにはもう身震いするほど嬉しいシーンなんですが、手塚先生よりも先に才野を神格化しちゃってる満賀が大変ですよ。 有名な 「ああ! なんとおとななんだこいつは!」 とまでイきますから。 共通の敵には結束が強くなると言うのは、F先生の名作異色短編の素晴らしい人間心理で登場するアレですが、彼らの場合は 共通する神そのもの=大手塚先生 と言う存在があったので、今後の関係が産まれたような気もします。 ・・・・・・・・ おまけ ↑「欠点を誇張せずに長所を生かす」 |
アングル 「まんが道」の数多い妙な魅力の一つに、A先生の使う独特のカメラ・アングルがありますよね。 大体はオーソドックスなアングルで構成されているんですけど、意図的に多く取り入れられている構図に、「後ろ姿」ってのがあって結構好きです。 有名な二人が机に向かって描いている後ろ姿を真後ろからの構図で捉えたり、何時も後ろ姿のコマが効果的に入ってきます。 ところが前々から気になっていたんですが(そればっかりですが)、よく意味不明な程過剰に二人が「ただ歩くだけ」ってコマが連発する時あるじゃないですか。その中でも、初めての連載を頼まれて、駅まで東山記者を見送りに行った時のコマがどうにも気になって。 取りあえず観ていただければ分かりますので、コレ ↑何故ここまで斜め? 動揺している二人の心理状態をあらわしているとしたら、極めて凄まじい演出と言いますか。 だって二人はまっすぐ立っているつもりなんでしょうけど、三半規管イカれているとしか思えないほど斜めに階段登ってますよコレ。 それとも駅が傾いているんでしょうか? もうダリも真っ青っす。 ではでは。 |
ポージング 「まんが道」に限らず、作家特有…もしくはキャラ特有のポーズと言うのがある。 「ジョジョの奇妙な冒険」での登場人物達の「ヤケに反り返って腕ダラり」とか、初期のヴォーグを意識した、奇妙すぎるポーズなどだ。 で、満賀や才野たちの立ち居振る舞いは結構独特のモノがあって、読む度に気になっている。 例えばコレ ↑髪型的に「誰あんた?」度高いが、一応満賀です。「しりそめし頃」の。 このどうやって表現して良いか難しい立ち上がり方を観たときに、何故かやっと「ああ、安心した。ボクはちゃんとまんが道を読んでいるんだなあ」と。 とにかく何か妙なポーズをとるんですよ、まんが道の登場人物は(特に満賀&才野)。 もっとも、まんが道自体全ての要素が妙なんですけどね。 で、元祖「まんが道」の中でも、妙に気になっていたのがコレ ↑例のテラさん→森安氏パッシング場面ですが、二人の立ち方で、特に才野の妙に斜に構えたポーズがやたらと印象に残って居るんですよね。 もう、こんなとこばっかり気になってしまう自分もどうかと思うんですが、気になってしまうモノは仕方ないんですよ。と開き直る。はははは。 だけど、新劇調とでもいうんでしょうかねえ。まんが道の挙動はどうにも変な意味で人間味のない動きをしてますよ。 ではでは。 |
たつおくん 満賀&才野の二人が、いきなり一日遅れでやってくる両国の下宿。 大体上京するって日に、一日も遅れていくなんて前代未聞だと思うのだが、どうだろう? 大柄なおばさんもいくら人がよくても、ちょっと小言言っただけで済ましてしまうのはいかがなものか。 いくら電話が無いからって、一日中家族全員を待たせるなんて、大胆不敵というか…。そんな二人に例の恐いおじさんもよくぞ「毒蛇は急がない」なんて忠告したモンだと思うね。 ところで、ここで言いたいのはそんな事じゃないのです。 このページを読んでいる方々は大なり小なり心のどこかに引っかかっていると思われるコレ ↑コラコラ。扉画一枚分悩んだ上に、友達に指摘されて自分の苗字を思い出すたつおくん。爆笑以前に心配になる。キャラクターの行動や言動が意図不明に読者を不安にさせるのは、この「まんが道」の深い部分でのキモなのだが、このたつおくんの大ボケは唖然である。 しかも二人居るはずの美人姉妹なんて、何処吹く風とばかりに、お姉さんが一人だけ。 ぬうううう。 でも、それほど長くはない両国編は、個人的にかなりお気に入りではある。 |
あすなろ編 「まんが道」は最初に週刊少年チャンピオンでチャンピオンマンガ科と言うコーナーで始まった、いわゆる「あすなろ編」がある。 この「あすなろ編」は現在の文庫では最初に持ってきてあるので、さも白々しくとけ込んでいる感じがするが、実際「あすなろ編」は独特というにはあまりにも強烈な(タダでさえ強烈なのに)作風に満ち満ちていて、独立して好きだったりします。 あのA先生の個性的すぎる画風に加えて、斬新なのかなんなのか表現に窮する、「突然挿入される劇的すぎるコマ」が何度読んでも腹の底が変になるほど笑える。 ここで困るのが、果たしてアレはどういう意図なのか? と言うことだ。 例えば、苦労して作った肉筆同人誌「マンガ少年」を道行く子供に観て貰おうとする場面のコレ ↑どうなんだよ。 コレ純粋に爆笑していいのですか? コマから受ける「脅迫」に近い(いや、恫喝?)印象をそのまま受け止めてしまうと、道行く子供にいきなり自分たちの作った漫画雑誌を見せつける行為に対しての悔恨ともとれるが、話の流れから読みとるとそんな意図は無用だ。 かといって掘り下げていくと、無機質すぎる才野の表情も異様だし。いや、そもそも何でこんなにコントラストの強い挿し絵タッチなの? この後、子供達が「マンガ少年」を貪り読むくだりのコマも恐怖そのものな描写で、ますます意図をどう汲んで良いか苦しむ。 A先生の「壊れメガネ」「顔面真っ黒」に匹敵するこういった演出は、どれもこれ意図が掴みづらいが、意図などどうでも良いと思わせる何かがあるんですよね。 一番良いのはただ素直に爆笑する事だと思うんですが、これが純粋にギャグと意図して描かれたのだとしたら、信じられないような凄いセンスだと思うのだが…… 頼むから、早く誰か本当のところを訊いておいて欲しい。と思うのは自分だけ? ではでは。 |
電脳なをさん 現在週刊アスキーに連載中の唐沢なをき氏の「電脳なをさん」なのだが、あちらの兄弟は相当藤子不二雄マンガが好きなようで、しょっちゅう本編でパロディが出てくる。 お兄さんの唐沢俊一氏との共作である「ガラダマ天国」でも、チベットと言えば「チベットスパイ戦」の挿し絵だと書いてあって爆笑したものです(「まんが道」あすなろ編で、才野&満賀が肉筆同人誌に載せる小説を友達に依頼したときに、あがってきたキテレツな作品)。 その「電脳なをさん」の2巻には「ウートピア」と言う、「ユートピア最後の世界大戦」をパロディにした回があって、とにかく本編の面白さもさる事ながら、オチが強烈に爆笑。 (*ネタバレ有り)
2色刷で、WINDOWSユーザーに支配されて、片隅に追いやられたMacユーザーのギャグがユートピアのパロディで繰り広げられるのですが、いきなりオチの一コマだけカラーになって素晴らしい。詳しくはこちら。 とにかくタイミングというか、挙をつかれるというか、藤子不二雄マンガ大好き人間にはこたえられない絶妙のオチと言えるでしょう。 |
満賀 on THE AIR 先ほどテレビをつけたら、いきなりサングラスをかけた満賀がつるべとかとりしんごに挟まれて(異様に密着して)テレビに出ていた。 話の内容は開き直ったように、F先生中心に進められ、つるべのうざったいツッコミが邪魔ではあったが、たっぷりとコンビ時代から別れまでの想い出話をたっぷりと聴くことが出来た。 「まんが道」でも登場した新聞社でのエピソードが、フィルター無しの生々しい言葉で語られる様は実に興味深かった。満賀がカレー代を借りて結局返してないと思われる「竹葉」さんの本名まで飛び出す始末。(あの「二人だけの同窓会」はあの後活動があったのか?) 同時に、上京時のエピソードも爆笑で。 満賀は「全然まんが家になるつもりなんてなかった」そうだ。 調子よくトントン拍子に進んで。「ウヒウヒ」状態だった満賀に、イキナリ才野が 「そろそろ上京しようや!」 とカマしてくれたらしい。要するに引っ込みがつかない状況(上京)だったのか? 「まんが道」ではいつの間にか上京決定しているが、そうかあ……そんな事があったのか。そりゃ描けんわなあ。 F氏は流石にかなり忠実に才野だったようだ。言葉の端々からそれがうかがえる。 会社もハッキリと「3日でやめた」そうだし。 それにしても、ホントに印税が折半だったとは!! 「ドラえもんのお金も半分だから、かなり藤本君は損をしていたはずです」 ときたもんだ。 いやああ、漢だなあ、才野。 そして、お別れの話になるわけだが、こんなボクでも何だかうっすらと涙が出てくるような内容でした。 ではでは。 |
ボヨヨンロック もう約10年ほど前になるのだろうか。 筋肉少女帯と言うバンドの大槻と内田が、ラジオのコーナーで唄を作ろうと言う事になって(経緯の詳細は知らないけど)、出来た唄が「ボヨヨンロック」。 これがかなり素晴らしくて、強烈にボクの笑いツボを突いてくる歌詞と、ヤケにかっこいいロケンロールな音楽で、ボクのハートをガッチリと掴んでくれた。 シングルCDも企画発売され、ユニット名がその名もズバリ「まんが道」。 今でも聞き返す度に笑えるのだが、当時あまりにもコレが受けたので、当の筋肉少女帯のライブでも、ゲストとして登場。 その時「まんが道」の二人組の名前が判明(と言っても、やってるのは大槻と内田なんだけど)、その名も「才野・アスカ・茂」と「満賀・チャゲ・道雄」。 なんというか、才野&満賀コンビの各々のポジショニングを、チャゲ&飛鳥コンビに絶妙になぞった感覚が、絶品の面白さだった。 で、どうして今回こんなことを書いているかというと、相方のすばるさんからの提案で、「一日だけふたりのHPのTOPをばかでかく「才野・アスカ・茂」と「満賀・チャゲ・道雄」のファン・サイト風に変えてみようとなったからだ。 結局二人して「まんが道」中公愛蔵版を読みふけってしまい、使おうと思うコマを見つけた時点で力つきてしまったのだが。(トホホ……) 完璧に企画倒れに終わってしまった訳で、くやしいからここに書いてみた。 ちなみにボクが使おうと選んだコマはコレ ↑懸賞の魔力(要するに金)にとり憑かれた、才野の(珍しい)ダメ顔。この前後にもハチャメチャに二人とも金の亡者と化していて、満賀なんて終始鼻息ムフー状態だった。 ・・・・・・・・・ 藤子不二雄に関係ない話で恐縮だが、筋肉少女帯の話を。 ベストアルバムに収録された「パンクでポン」と言うのがソレ。 タイトルだけでゲラゲラくるが、内容ときたら底抜けにバカで、要するに結局歌じゃなくて、大槻演じる「ケンジくん」が友達(内田)を家に呼んで、パンクバンドぶってライブ録音をカセットテープに向かってしていると言う設定で、そのカセットに収録された音声をそのまま、収録している訳だ。 そのズレズレにズレたパンクスピリッツと、小学生のような問答が抜群に笑える。 教祖的存在(のつもり)の大槻が、闇雲に絶叫して、シンパ(のつもり)のやる気全然ない友達に懸命にあれこれ問いかけるんだけど、「付き合っている女子はいるのか?」とか、もう全然パンクじゃない内容。 挙げ句にケンジくんのお母さんが部屋に勝手に入ってきて、いちいち邪魔したりし始める辺りから、破滅的に面白くなるのだが、その時の名台詞 「いま録音してんのっ…!」「いま録音してんのっっ!」(押し殺し気味に) は爆笑必至。 まあ、ホントこんなに期待させるような書き方をしてしまって何だけど、実際しょうもない事このうえないんですが、機会があったら探して聴いてみてください。 ではでは。 |
ガーン! 「ガーン!」と言う漫画では基本中の基本とも言える感嘆符。 皆はどんなものを最初に思い浮かべるのだろう。 ボクはズバリこれなんだが ↑これ見つけるのにえっらく苦労してしまった。もう頭の中の検索機能が麻痺しちゃってます。「連載が決まった時は才野は手に汗だし、トキワ荘への引っ越しが決まるときは敷金問題でなかなか喜べなかったし……」と言う訳で、なかなか上京の場面に辿り付けなかった。上京の時ってのは、相撲の場面で一度喜ぶから惑わされたのだ。あの後、改めて「ガーン!」と喜ぶから、この「ガーン!」は笑えるし、印象深いのだろう。 口に出して「ガーン!」と言うから面白いのだが、現実にはなかなか口に出来ない台詞だ。 携帯のメールで、相手が「ガーン!」と書いていたので、瞬時にコレを連想したし、相手もそうだと思ったのだが。 「全然思いもしなかった」 そうだ。(おかしいなあ……) まあ、人それぞれ、思い思いの「ガーン!」を胸に生きているってコトなんでしょうね。 ではでは。 |
ゲーム・オブ・マガ 相棒と二人で「まんが道」のゲーム化についてあれこれ考えてみた。 CDの一枚目は「立志編」で、満賀である主人公が、才野と出会って合作するのを決意して頑張ろうと言うストーリー。 形式としてはシュミレーションで、満賀の行動選択によって :屈折度 などなどのポイントの上下をチェックしつつ選択肢をその都度適切に選ぶ。 それによって色々な行動が出来る。 例えば
↑弟の鉄郎との野球 ↑夜中にシュークリームを食べながら、英語の雑誌を読書 ↑サインの練習 しかし、当然ゲームなので順風満帆とはいかない。 選択を間違うと様々な劣等感に呵まされたり、心身共に窮地に立たされる冗談ではない展開が待っている。 そんな時はアイコンのメガネにヒビが増えていく、分かりやすいインターフェイスを採用。 ↑最終的に顔面が真っ黒になるとゲームオーバー。悪夢を見ながら目が覚める。 このゲームは様々なヒロインとの紆余曲折はあるものの、根本的に上京して漫画家一人立ち(二人立ち)を貫通目的とする。 難易度設定でハードを選択すると、地獄スケジュールの追い込み真っ最中にも関わらず、手塚治虫の応援要請が入ったりする。 まんが道専用タブレット同梱 (*最終的にUFOを見たりするが、何故か時代がさかのぼって「あすなら編」になってのループ構成なので、延々とゲームが楽しめる。1000通りの遊び方!) これが出たら間違いなくプレステ2は買うんだけどなあ。 バンプレストあたりで出さないかしらん。 ではでは。 |
笑ゥせぇるすまん A先生に関しては未だに根強く「敬遠」している部分があって、「まんが道」は面白いけど…と言う意識が無意識に働いているようだ。 「プロゴルファー猿」は読んでいても「SARU」は読んでいなかったりと言った感じで、実はかなり勿体ない事をしているのではないかと最近思い始めている。 実際にA先生の代表作で、まともに読んでいるモノと言えば「プロゴルファー猿」と「まんが道」ぐらいなのではないかと気付いて、少々愕然としてしまった。 「怪物くん」ですら、アニメは観ていても原作は読んでない。「忍者ハットリくん」にしても、アニメは観ていても原作は読んでない。「魔太郎がくる」は秋田版オリジナルをイヤになるほど読んでいるが、文字通り嫌な気分になった性で、それ以来読んでない(これはかなり今読みたい!)。 前置きが長くなったが、現在手軽に手に入るA先生の代表作「笑ゥせぇるすまん」の文庫版第一巻を買ってきた。 まだ最初の数編しか読んでいないのだが、これはイイですよ。ギニャーって感じで。 ホントに「ドン」とか画面でやってるのを観て「これは!」と嬉しい驚き。 しかも、喪黒福造が完璧に登場人物を不幸に陥れるのを趣味だと言い切っちゃってて、「おおお」と。 これからが楽しみだ。ふふふふふ。 ・・・・・・・・・ 掲示板でちょっと話題になっていた「満賀のテスト」ですが、あれはかなりの爆笑譚なので大好きです。 心当たりありすぎな展開が心地いいんですが、なんといっても「あぶり出し式英単語解答法」(勝手に付けた)が凄いですよね。 「これらの問題は、みな習ったことだ!」 って、そりゃそうだが、そりゃ無茶だよ、と言う一念で解答用紙を真剣に睨み付ける満賀がケッサクですよね。しかも鉛筆折っちゃうし。 でも奇跡が起こるから素晴らしい。 ついでに、満賀の絵日記の画って凄く雰囲気あっていいですよね。大人マンガに投稿するときのスタインベルグ風とでもいいますか。 しかし、最も大爆笑なのはコレ ↑自分をコントロールできてませんよ満賀。思いっきり精密に落書きを描き上げる満賀の無意識の現実逃避ブリに、我が身振り返りまくりですよね。それにしても、台詞の力説感が笑えるなあ。 「まんが道」の魅力は、半分ぐらいこの満賀への親近感ですよね。心の底の部分で共感できる満賀が主人公だからあそこまで惹き付けられ、止められないんでしょうね。 ちなみに、落書きの正体はコレ ↑前ページから何コマもコレを描き上げる描写があるので、上のコマが笑えるのだ。まんが道はこういった一見ムダとも思える無意味な描写(顔黒含む)の積み重ねが独特のムードを産み出す。 でも、満賀ってどうしてこうも不機嫌なんでしょうか。 ↑銭湯に行くだけで不機嫌。まあ、お母さんに図星突かれた性もあるんでしょうが、こんな不機嫌な顔して歩くことはないでしょうに。 まあ、一番妙なのは、先にも書いたようにこのコマに何の意味があるかなんですよね。しかも結構でかいんですよコレ。 最近のマンガではこういった部分を描かないですよね。最近の漫画家さんって現実の世界の行動や描写を観察する目が失われてきているんじゃないかなと、ちょっと思うんですけどね。 もちろん、「それとこれとは話が別」なんですけどね。はははは。 ではでは。 |
似顔 まんが道がまたまた自分の中で熱い。どうも読み出すと止まらないのはまだ治らないようだ。「まんが道中毒」は根絶治療が難しい。 で、コレ ↑「これはたいしたもんだ! ソックリじゃないですか!」とは編集局長の弁だが、そりゃそうだろってなぐらいに、実際の三人はまるっきり同じ顔なのが笑える。まったく、そりゃそうだろってなもんだ。 で、まんざらでもない満賀がコレ ↑こういうのが「まんが道」の魅力の一つであることに異論はないでしょう。このストレートな感情表現がいいんですよ。 ではでは。 |
トキワ荘 小学館文庫「トキワ荘実録−手塚治虫と漫画家たちの青春−」が、近くの本屋さんにあったので購入した。 ちょっと読み始めたら止まらなくなってグイグイ読んでしまった。ちょうど「まんが道」熱が程良い時なので、なおさら面白い。 そもそもあの頃の漫画家たちの息吹を感じるのと併せて、やっぱり面白いのは「手塚治虫=神」のまんが道を読んでいるだけでは感じることが出来ない、編集者から見ても凄かったという、逸話の数々が堪能できるので、強烈に読ませる。 ええ! って驚くのも今更な手塚治虫の凄さを堪能させて貰いましたよ。 また、藤子不二雄たち若手漫画家連中、いわゆる「トキワ荘の面々」側からしかしらないエピソードの裏付けがとれるような面白みもある。 ああ、並木ハウスってそんな修羅場があったんだなあ。とかね。 まんが道では大手塚先生はピアノ何か弾いちゃったりなんかしてるけど、実際は手塚番の人たちのバトルがあったのだと知ると、まんが道まで更に面白くなる。 実際ボクなんかは手塚漫画にはそれほど入れ込んではいない訳だが、それでもこれだけ面白いってのは、やっぱりあの時代特有の魅力ってのもあるんでしょうかねえ。 ・・・・・・・・・ ところで「まんが道」で一番嫌いなキャラクターのNO.1って誰ですか? ボク? 武藤に決まってるじゃないですか! まんが読んでて、本を破り捨てたくなるほどむかついたのは、あいつぐらいですよ。(他にもいるけど。「Happy!」の竜ケ崎蝶子とかね) まあ、それだけ感情移入させるのが抜群にうまいって事ですが、あいつだけは許せないっすよ。 ずばりコレ ↑学生時代の牙沢事件だけでも充分万死に値するが(ありゃあ、しかし後味の悪い結末だ)、上京してから現れるあのくだりは、個人的に「なぐりつけてやりたい。と思った」なんてモンじゃなかったですね。いやあ、竹葉さんもなんでこいつと!? しかも、コレ ↑うおおおおお!! 死ね武藤!! あの目の下の線が!! はあ、はあ… あれだけ満賀や才野の苦労を目の当たりにしてますからねえ、これは強烈。しかも仕送り使い切ってるんですよ、コイツ。実在していたらヤバイ。 でも、何が一番ムカつくかというと、ジブリの「海がきこえる」のヒロインの名前を思いだそうと友人と四苦八苦した時に、こいつがきっかけで思いだした事です。 いや、これはあまりにも個人的か…でも、ムカつく。 あんまり気分が悪いんで、コレでいい気分になりましょう。 ↑良い奴だよ才野。ホントお前は良い奴だ。 自分もクリエイターを志す人間なんですが、どちらかというと満賀タイプなんですよ。でも、何時も心では才野になりたいって思ってます。(いや、満賀でもいいんですよ) しかし、学生時代に 「喧嘩が始まったら仲裁したいなあ…誰か喧嘩しないかなあ」 と言う願望を抱いていた様な奴なので、ちょっと無理かも。 まあべつにいいんですけどね。 ではでは。 |
神様 神様と言えば「まんが道」においては手塚大先生を指すわけですが、その当時は親ですら産まれて何年の時代なので、ボクなどは精子にもなっていない。すなわち、まるっきりどれほど神格化されていたのかは知る由もないのです。 でも、「まんが道」と言うバイブルを読めば、少なくとも全国のまんが少年達にとっては間違いなく神様に違いないことだけはイヤになるほど分かります。 自慢じゃないですけど、ボクは「ピカソ」が結構最近まで生きていた事も知らずに、中世ぐらいの画家じゃないかとさえ思っていたような人間なので、手塚先生が何気なく「テレビ探偵団」とかに出ていたときに、 「うおおお、結構若いし似顔絵のままだぞ」 と思ったような奴なのです。 そのくせ、ちゃっかり24時間テレビのスペシャルアニメ「マリン・エクスプレス」何かには狂喜乱舞してかじりついていましたから、結構恩恵は授かって居るんですよ。 (関係ないんですけど、手塚先生が描いた「マリン・エクスプレス」の絵コンテときたら、完全に本編より緻密でビックリしたモンです。あんな絵コンテ「AKIRA」以外に始めてみましたよ。) と言うわけで、満賀や才野たちにとっては常人には計り知れないほどの神格化ブリなんですが、あまりにあるその例から厳選してコレらをどうぞ。 先ずはジャブでコレ ↑直撃ですよねえ。まさに神様との対話って感じ。「凸凹コンビに似てるね」とか、とにかく何とか見方を和らげようとする手塚先生の努力も虚しく、逢えば逢うほど憧れの度合いを強めていく満賀たちは大変ですよね。電話で声かけただけでこれもんですからね。 実際一緒に仕事を手伝うようになっても、原稿がまぶしくて(神々しくて)手が出せないなんて描写が本気で有るわけですからたまげます。 更に極めつけが掲示板でも話題に出たコレ ↑圧倒的です。仕事のタイトルを言ってるだけなのにこの有様。後光どころか、電撃走りすぎです。殆ど雷神状態。手塚先生もそんなに新人脅さなくても。まあ、タイトル言っているだけなんですけどね。くどいようですが。 にしても、ここはやっぱり一緒に圧倒されちゃってるテラさんですよね。ポイントは。 でも、ボクが個人的に好きなのはコレ ↑何故リアル? 初対面の時は何となく演出的に理解できるんですよ、雲の上の人を描写すると言う意味では正解だと思います。リアルな描画は。 でもこの時はまんがの感想を言うだけだよ。(何気にその前では顔黒でメガネに光だし) しかもよけい似ていないと言う爆笑さ。 もっともポイントはここであることは言うまでもない。 ↑いや、その…陰なの? ではでは。 |
反動 必然的にドラえもんを読む機会が猛烈に増えているし、子供の頃はF先生の藤子作品を中心に読んでいた(直感でA先生の作品は避けていたように思う)。 だが、「まんが道」に出会ってしまうと、どっぷりとハマってしまったものだ。 何かというと「まんが道」を読んでいた時期というのもある。 このページはドラえもんを扱っている訳で、F先生の事ばかりになってしまうのが現実だ。 ただ、ドラえもんばかりを読んでいると猛烈に「まんが道」も取り上げたくなってしまうものなのだ。 「くううう、ここんところは、満賀的にはこうだろう」 とか 「ぬううう、ここんところも、才野的に表現すれば・・・」 と言う具合だ。 「まんが道」で思い出すのは、書店で働いていたときに、藤子好きだという人に初対面でイキナリ「才野の口」と言う、かなり個人的な隠し芸を見せたことがある。 相手が相当な強者だったから良いような物の、普通初対面の相手にそれは危険なわざと言える。 賭は見事に的中し、その友人は実に見事な「藤子人」だった。 彼は異色短編界にも相当に精通しており、もう一つのくだらない隠し芸の一つである、 「驚愕目」 を披露にしたときも、受けてくれた物だ。 ただ、どうしても芸では再現できない物もある。 ↑どうやれと言われても、単独の芸としては不可能だろうけど、どうしても顔面中心影顔は拾得したい。言葉では表現できても、相手の脳味噌に共通知識がないと、成り立たない芸だと思う。 いいなあ、満賀。最高だよ。客観視点なのに入れ込みすぎの「!」連打がまんが道節。 と言うわけで、ボクは「まんが道」も好きなんだああああ!! ではでは。 |
A 前にも書いたとおり、自分は「まんが道」も大好きなんです。 満賀が懸垂できなくてみんなにバカにされるくだりがあるんですが、あの時のコレが強烈に良くて。 ↑擬音が全然なくて、中途半端なポーズとってる感じがいやですよねえ。ポイントは一番右の奴の手と、その横の奴の目つきと、その横の奴の眉毛と、一番左の奴の適当な表情ですよね(全部じゃねえか)。 完璧に周りのバカにしていた連中って嫌いだったんでしょうねえ。A先生は。でないとコレは描けないですよ。 こういうのがあると猛烈に感情移入してしまいます。 「まんが道」の魅力は目標に向かって邁進する物語の素晴らしさに加えて、こういったA先生のはらわたかっさばいたような、赤裸々な内面描写も一翼を担っていると思います。 ではでは。 |
それぞれの「うまそ道」 今回「旨ドラ」を作ってみたのだが、「まんが道」にも幾つか旨そポイントはある。 例えば妙に印象的なコレ ↑ふかしたのってやきいもとは違うんでしょうね。それにしても何で満賀はこんなに不機嫌そうに食べるんでしょうか。 それからこれもかなり食べたい。 ↑パンになんか挟んでいるの好きなんですよ。ホットドッグとか大好きですし。メンチカツ挟みなんてまるっきり芸のないネーミングもチューダーと含めて好きですね。でもフランスパンだと歯ごたえがありすぎるような。コッペパンでいいですよ。 |
才野&満賀 掲示板でちょっと話題になっている「才野の白け面」なのだが、読み直してみて、 これは公表すべきだと思ったので、プチ公開。
「トキワ荘に念願の引っ越しを果たした熱血漫画コンビ才野・F・茂と満賀道雄(A)は、ひとまず自炊をしてみることにしたのだが、才野はキャベツ一玉全てを千切りにしたばかりか、鍋もおみそも無いと激白。二人はあまりの失敗ブリに気が変になったように狂笑する。そんな二人を見かねたお隣の美人さんが台所へやってきたが・・・」 それを迎える二人の表情がコレ ↑白けすぎだよ才野。 ↑もっとよく見てくれ。 ↑もっと! しつこいって。 ただ、よく見ると満賀の白け方も微妙に変だぞ。
やっぱりいいなあ、まんが道。 ではでは。 |