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●更新履歴 ●

06/03/03

変ドラ第11回「ターザンパンツVSターザンパンツ」

↑「ホタルルワンダ」を観れば意外に忠実な描写だとわかります。

久しぶりの再アップですが、今回「ドラえもんプラス」第5巻に『イイナリキャップ』が遂に収録されたことを記念したので、そちらと併せる形でこちらも再アップさせていただきました。

『イイナリキャップ』はまあありだとしてもこちらは100%日の目を見ないだろう事はこの土人描写で明らかです。

それでもやはり埋もれさせるには惜しいぶっ飛んだ爆笑の連発が最高です。

特に前半でみせる、のび太のクスリでもキメているようかのような感情移入拒否感が最高です。

お金に対する抜け目無さも尋常じゃないし。

是非「ドラえもんマイナス」とでも称して復刻をしていただきたいですね。

変ドラ第13回スペシャル「イイナリキャップ」

↑ポイント高すぎ。いくらへんな子でも部屋に獅子舞はあげない。

という訳でこちらがはれて「ドラえもんプラス」5巻に収録された「イイナリキャップ」です。

未収録を復刻するという大変意義のあるシリーズでしたが、まさか「イイナリキャップ」が収録されるとは思いませんでした。

何といってもこの作品のキモはケチャップですよね。無茶なその場しのぎにも程があると言いたいです。

加えてその後ののび太の凹みブリが爆笑のうず。

本編でもたびたびテーマになるペット問題ですが、この作品の臭いものにもっと臭いもので蓋をするような歪さはある意味すごいといえるかもしれません。皆さんペットは責任を持って最後まで飼いましょう。

 

05/05/28

雑記その2

↑改めて腹の立つヤドカリ一家のこいつ!

いきなり間が空いてしまっての更新ですので大まかなところをアップしました。雑記も目に付くところは直したのですが、リンク切れや意味不明な部分もあるかと思います。順次気づいたら直していきたいと思います。

それにしても雑記もこの辺りからどんどん「ドラえもん」離れを起こしていて凄いですね。

雑記その3

↑その他の罵詈雑言としては「今すぐ蒸発しろ!」ってのもありますね。実の息子に「蒸発」って凄い。大体「蒸発」なんて言葉を罵りに使うってあたりに懐の広さを感じます…

なんというか、この3は丸ごとオール美味しんぼのの様相を呈しています。我ながら「ハンバーガーの要素」を取り上げておいて「雄山バーガー」とつけた適当なネーミングがお気に入りです。

今現在もまた読み直したりしていて、まだまだ言い足りない事がてんこ盛りなんですが…

 

後述の「この世は荒野だ!」では雑記の美味しんぼについて書かれた部分が抜き出されているので、興味のある方はどうぞ。

中年スーパーマン左江内氏

↑この手!

 

傑作中の傑作と断言してもいい作品なんですが、単行本は既に絶版なのが残念すぎます。双葉社の単行本が収録数も一番多いので古本屋さんなどで探すならオススメですがお値段も高めだと思います。藤子不二雄ランド版は話数も少ないのにもっと高い可能性もあるのでオススメしません。以外に中央公論社のSF全短編集3の「征地球論」が他にも傑作短編てんこ盛りなのでオススメですね。

F先生の連作短編としてはちょうど単行本一冊分で、面白すぎる内容といい、類まれな完成度といい、一編一編の奥深いテーマといい、絶対に再評価すべき作品です。

変ドラスペシャル「変パパ」

↑あやとりのプロに対してこの滋味あふれる台詞。

 

現在のところ最後のスペシャルであり、最長のものです。パパは本当に侮れなくて、要所要所で大爆笑させてくれます。

明らかにママとは別の重要なポジションにいるキャラなのですが、世間的な認知が低いのが気になります。

是非パパの魅力の一端を感じていただければ幸いです。

この世は荒野だ!!

↑言葉は要らない!

いわずと知れた雁屋哲の代表作の一つ「野望の王国」のページを作るつもりで作ったページです。

もともと雑記の一番最後に書いたコラムを基に読虫ののぐちが(雑記中ではすばるさんと表記されています。ちなみに) 再構成してTOPページまで作ってくれたものです。変ドラや魔太郎が狂ゥ!!のTOPものぐちが作ったのですが、そのセンスには恐れ入ります。個人的に工事中のページをわざわざ作る辺りが好きです。

また「野望の王国」に限らず、雑記の中でことあるごとに触れられている「美味しんぼ」もまとめてあるので、なかなか便利です。

 

 

変ドラ第9回「世の中うそだらけ」

↑のび太のポーズ! 空前絶後の詭弁劇。

久しぶりにシンプルな形で取り上げたのがこの話でした。

もっとも、この話にはそれだけのパワーが漲りまくってますね。

とにかくのび太の豹変ブリが面白すぎる一編ですが、よく考えたらのび太を疑い深くさせる動機付けに「詭弁」を持ってきたのは必然性が殆どないのが凄いです。

F先生それやりたかっただけじゃないの? とも取れますが、それぞれで一本描けそうなネタだろうが容赦なく叩き込むあたりも作家魂を感じて熱くなります。

しっかし、メロンを食べるときの「シャクシャク」にしろ、この作品の「キョトキョト」にしろ、ホントに擬音の素晴らしさには脱帽。

変ドラ第10回スペシャル「ものはいいよう三部作」

↑超ド級に凄いですコレ。言葉の持つ根源的な胡散臭さが全開。どうやったらこんなネームが描けるのか!

10回という節目だからという意味でスペシャルと銘打っていますが、その前からしょっちゅう混ぜん企画はあったわけですから、いまさらと言う感じですね。

とはいえ、ここで集めた「いいくるめ」系の作品はF先生の恐ろしいほどの台詞センスが味わえる傑作ぞろいです。

中でもさすがてんとう虫版未収録(?)の凄みを感じさせる「いたわりロボット」は狂気の傑作ですねえ。

何度読み直してもF先生の精神状態が普通じゃないことがわかって凄い。ブッ千切れてますね。間違いなく。

のび太がここまで精神的にぐちゃぐちゃにされる作品も珍しいと思います。

ただ、当然「おせじ口べに」のペラペラ(傑作!!)も爆笑だし、「うそつきかがみ」のナンセンスぶりの面白さも間違いなく特級モノです。

「ムス!」「フガ!」

 

04/08/04

変ドラ第6回「ねむれぬ夜に砂男」

↑夜中に、しかも独り言。やっぱり「国際情勢の動き」が肝でしょうか。

第7回を先に再アップしたために、順番が前後しましたが、第6回はこれです。

読み直して改めて大爆笑しました。

全編「なんだ、そりゃ?」の連続で、数々飛び出す抜群のさいみん機器のネーミングも含めて、要所要所のディティールや、やはりのび&ドラのボケ合戦が素晴らしい。

純化したギャグ漫画として、余計なものが一切介在していない点が完璧。

いやあ、ホントに面白い。

変ドラ第8回「ラジコン大海戦」

↑カッコいい!!

知人の間でもっとも評判がよかったのがこの第8回「ラジコン大海戦」でした。前回の「合体バラバラの世界」に引き続いて、スネ吉をフューチャリングした、スペシャル企画としていいような感じですね。

F先生のヲタクぶりはそれはもう凄かったようですが、趣味の方向性がほとんどクリエイティブな部分に関わる点において、ひきこもり系のヲタクとは一線を画しているようです。受動的ヲタクというより、能動的ヲタクでしょうか。

そういう部分はドラえもんに限らず、ほぼ全部の作品に色濃く反映されているわけですが、スネ吉の話と一部のSF短編集に関しては過剰というよりも、まったく抑制が効いていない点が素晴らしいです。

物語としての構成要素としては殆ど機能を果たさず、ただただスネ吉が言いたい放題ですからね。ははは。過剰なヲタク知識はギャグとしても有効ですが、嫌われるタイプのヲタクは何を言っても嫌われるので注意が必要です。(スネ吉が嫌われないタイプかどうかはわかりませんが…)

新オバケのQ太郎てんコミ版3巻

↑かわいいなあ。あげた足と伸ばした手がポイント。

ドラえもんも勿論素晴らしいんですが、オバケのQ太郎も特筆するべき面白さなんですよ。特にF先生が全編描いている新オバQは傑作中の傑作です。

ただ、残念なことにこれだけの知名度にもかかわらずさまざまな事情で現在読むことが出来ません。本当に残念なことです。

「新オバケのQ太郎」は感動の最終回も含めてすこぶる完成度の高い作品なので、機会があればぜひ読んで頂きたい物です。

それにしても、このてんとう虫版の3巻は仰天するほど面白い話が連発するのです。紹介したもの以外でも全部面白いと言っても過言ではありません。

ドラえもんはF先生の生活ギャグ漫画の中では実は特異な性質を持っています。それは主人公が「のび太」であることです。何をいまさらと言うでしょうが、これが実は凄く重要なのです。

オバケのQ太郎は、文字通りQちゃんが主人公です。人間ではないQちゃんは、F先生の生活ギャグ漫画の定義で言うところの「日常に紛れ込んだ不思議」です。それゆに無茶苦茶なキャラとギャグを展開させる事で、スラップスティックな作風が成り立つわけです。正ちゃんはあくまで狂言回しの立場ですから、あまり目立つわけではありません。

それに大して、ドラえもんはほとんど唯一と言っていいほど人間側の「のび太」が主人公として機能しています。逆に言うと、ドラえもん自体がギャグの中心になっていないと言う事です。物語の中心はあくまでのび太。(ドラえもんの初期作品群は従来どおりドラえもんがドタバタするのでその作風の変化がよく分かります)

ここがオバQとドラえもんという2大代表作の本質的な違いだとボクは思います。

狂言回しの束縛を脱した人間のび太と、客観的な立場を得た異分子ドラえもんの二人が展開する独特のテイストは、はっきりと他のF先生の漫画とは違います。

ちょうどドラえもんの中でもその作風が転換してきた頃に始まっている「キテレツ大百科」では、もっと複雑なことになっており、なんと主人公はキテレツが作ったロボットコロ助(互い違い目)なのです。キテレツがドラえもんの役回りになっています。コロ助は定義で言うところの異分子にあたるので、本来のパターンに基づいているのですが、ここで重要なのは人間キテレツがキテレツ大百科と共にドラえもんの立場になっているということです。この作品も素晴らしく面白いのですが、やはりドラえもんの独特のテイストとは違っていることが分かります。

時系列で読み進まないと明確な変化は実感しづらいのですが、ドラえもんのドタバタで物語を引っ張っていた初期は、のび太の役割はその動機付けに過ぎなかったわけですね。いじめられるから、ドラはそれに対してなんとかしようという。その動機付けの部分が微妙に狂い始めた部分を見極めればいいと思うんですよ。

つまり、のび太の金目当てとかね。

そういう、ドラえもん自身が加担できない子供ならではのリアルな動機が登場し始めてから、ドラえもんの作風に変化が現れてきているのだと思います。当然のび太の動機は子供心をわしづかみするものばかりなので、必然的に感情移入の度合いは桁が違ってくるわけです。こここそがドラえもんが他の作風とは桁違いの知名度と人気を獲得した要因であり、桁違いに面白い部分だと思うわけです。

 

04/07/21

変ドラ第5回「のび太放送協会」

↑この回の実質的主役、間津井氏。5時間にも及ぶ芸術大作を自主制作。上記はその1シーン。喜怒哀楽の「哀」…らしい。

この回から初めて、てんとう虫コミックという、いわゆるオフィシャルな単行本以外から取り上げました。

この傑作は今から20年ほど前に毎週藤子不二雄の全集が発売されていたという夢のような企画『FFランド』というものからの抜粋。

とはいえ、何をどういじってもこのスポンサーになって登場する間津井ベーカリーの主人のキャラが凄すぎました。

話題の焦点も殆ど、彼の作った5時間にも及ぶ芸術大作にあてられていて、ホントに面白いです。

F先生は大変な映画好きであり、自主制作でも8ミリカメラを使って積極的に色々されていたそうです。それにたいするアンチテーゼというか、セルフ・パロディとして造形されたキャラなのは間違いないです。ただ、それにしてはやけにリアリティ満点なところがおっかしくて、油断なくギャグにしてしまうあたりが素晴らしいです。

変ドラ第7回その1「合体バラバラの世界」

↑ワハハハハ! なんといってもこのストライプの服装がサル入ってますよねえ。F先生丸出しのドラなのに表情だけはやたらと入魂なのが最高に笑えます。ほんっとに面白い。

通常ですと特別企画を一本というところなのですが、実は変ドラのレギュラー枠でも殆ど企画モノと言っていいことが行われていて、よく考えたら全然他の企画モノと大して変わらないというのが今回の第7回なのです。

「合体バラバラの世界」というフレーズは、何かにインスピレーションを受けたと思ったのですが、思い出せないのでその場で適当につけたのかもしれません。

実際はその2への前座というか前フリとして特集したわけですが、集めてみるとあるわあるわバラバラ・モチーフ。

どれもこれも危険度のかなり高い作品ばかりで、いつ自主規制にならないか心配なのですが、修正はあるものの現在でもこちらのその1にある作品はてんとう虫コミックで読めます。

最後に登場するノビえもんが凄く好きで、よく模写して書いていたものです。体型とか口周りとかにドラを残しつつ、服装や髪型でのび太との融合を表現しているあたりにF先生のデザイン・センスをびしびし感じます。

壁紙のトイレと合体した冷蔵庫(わははは)と、仰天するママも爆笑です。

変ドラ第7回その2「分かいドライバー」

↑この直後のコマで悶絶必至の大爆笑台詞が飛び出すわけですが、「まてよ」と背景のグルグルだけでも十分笑えます。

当時はじめて国会図書館まで足を運んでコピーしてきたのが、この「分かいドライバー」でした。

「てれびくん」という幼年誌の付録という特殊な形態で発表されたがゆえに、コロコロコミックに採録されなければ恐らく国会図書館でも読めなかっただろう作品です。逆に採録されなかったせいで、殆ど通常では読むことの出来ない「もしもボックス」などが存在してしまうわけです。

現在発売されている「ぼく、ドラえもん」は、毎号未収録が掲載されているので、せめて「もしもボックス」の救済を切に願うところです。ボクは読ませていただいたことがあるのですが、その狂いっぷりなどは通常知られているてんとう虫コミック版の「もしもボックス」とはまったく別次元の異常作です。

さて、この「分かいドライバー」も、文字通り破壊的な面白さに充満している作品です。

ただ、思うにてんとう虫コミックはF先生が自ら選んで描き直しなどもされて発表されているのですが、未収録というのは当然そこから外されているという事で、F先生の中でも及第点ではない部分が多いのだと思います。とにかく未収録作品はそういう意味で無茶苦茶な作品が多いのが特徴です。

中でもこの「分かいドライバー」は、扱っているテーマがあまりにも現在の風紀及びドラえもんの持つイメージとはかけ離れているので、読んでいてかなりの衝撃を受けると思います。

もっとも、F先生独特のギャグは有り余るほど暴走しているので、そちらを楽しむだけでも一読の価値はあると断言します。

そういえば、二回目に行ったときにこの話が収録されたコロコロは、この話の部分だけ損傷が異常に激しいと聞きました。間違いなく皆さんがコピーをお願いしたからなんでしょうね。はははは。

12巻全部見せます!その3「ドンブラ粉」

↑イマジネーション炸裂ですねえ。F先生はこういうアイデアを活かしきる事と、それを表現しきれる画力を持っている点が素晴らしいですね。ママの顔と身振りなども実に素晴らしい。

12巻全て見せます! その3は道具としても話としても知名度の高い「ドンブラ粉」です。

この話はホントに大好きで、全ての要素がドンブラ粉という道具のアイデアに立脚しているのが最高です。

何度も本編で書いているように、見立てが凄く重要なのです。ごっこ遊びを具現化してくれるこういうアイデアとセンスがドラえもんの原初的な面白さの一つであることを証明しつくしている傑作だと思います。

とにかく必読のエピソードであることは間違いなく、12巻の中でも1、2を争う名作です。

 

04/07/12

特別企画「恐ドラ」

↑夢に出そうなほど恐い。
「ミルク……モッテ……コイ……。」

最初の特別企画として是非やりたかったのが、この「ドラえもんの恐い話」(描写含む)でした。

F先生はギャグ漫画家としても超一流ですが、SF作品や異色短編と呼ばれる、ダークな話を描かせても天下一品の方でした。現在は小学館から発売されている藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版などで殆ど読めます。ぜひではなく、絶対に読むべき作品がてんこ盛りです。

で、そういった作品のテイストがドラえもんに思う存分フィードバックされている作品があるんですね。恐いって言うのはかなり原始的な本能なので、それこそ子供の頃に読むと脳裏にこびりつくわけです。

もっとも、この特集で取り上げた有名な「人間製造機」なんかは、大人になってから読んでも十二分に恐いんですが。

いっくら、小学6年生という高学年向けとはいえ、確実にやりすぎ。ははは。

真・恐ドラその1
真・恐ドラその2

↑絵が上手いなあホントに。

白ドラ同様、こちらの恐ドラにも二つ番外編がありました。本文でも触れられていますが、どちらもただ単にその時14巻がなかっただけというお粗末な理由ですが。ははは。

ということはつまり14巻には恐い話が二つもあるということですが、まあそれはおいておいて。

その1で取り上げた「宇宙人の家?」はストーリーとしても抜群の面白さで、恐怖の引っ張り方が異常なほど巧いです。ジャイアンとスネ夫の使い方も巧い。

まあ、何をおいても、宇宙人のリアルすぎる写真ですけどね。あれは探査カメラが撮影したという設定なので、ストロボ撮影の陰影効果をキチンと描いているから恐いんです。

その2の「人食いハウス」はタイトルからして恐さ全開で、本編も不気味な緊張感が漂う傑作です。やはり昼間の恐さをああも活写されると舌を巻きます。

変ドラ第4回「悪魔のパスポート」

↑出たぁ、「まず、お金」発言。表情が完璧!
ちなみにボクの携帯の待受けはこれです。

今回はお分かりのように「恐い話」系を選んで再アップしています。

この「悪魔のパスポート」も笑いの要素がまれに見るほど少ないのですが、こういうテイストが子供に好まれるわけで、好まれればすなわちよく読まれ、つまり心に残るわけです。そして、この作品のテーマ(?)である、「良心の呵責」と「権力を行使する恐怖」が子供に伝わるわけですね。

本文でも書いていますが、「ベルデカ」一つでこれだけの展開を見せるのが凄い意味でのギャグなんですが、とにかくのび太のダークサイドが前面に出ると面白さが際立ちますねえ。主人公としてこれだけ機能的なキャラもいないんじゃないですかねえ。

それにしても、「天才的なおもいつき、ランランラン。」は傑作だなあ。

怪奇サイト「魔太郎が狂ゥ!!」

↑なんど読んでも生理的嫌悪感が頂点に達する、ヤドカリ一家のボス。「おくさん!おかわり!」

そして、そういう類の中でも際立っているのが、A先生の「魔太郎がくる!」を特集したこのサイトです。

トラウマになるとかのレベルじゃなくて、読んでいる記憶そのものが即オール・トラウマ状態のド傑作。

もっとも、中盤以降はギャグ的にも見逃せない点が多々あるのも事実で、A先生のブラック・ギャグを堪能するためにも欠かせない作品です。

ただ、現在入手できる単行本はどれもソフト・バージョンとでも言うべき改訂がなされていて、原典である秋田チャンピオン・コミックは絶版です。恐らく二度と読めることはないと思われます。(本人が改訂しているだけに)

100%楽しみたいのであれば、出費は覚悟の上で古本屋さんかオークションを探しましょう。(ただ、その価値は大いにあると断言します!)

サイトとしては、やはり「魔太郎のTシャツ」略して「魔太T」のページが爆笑です。本物と勘違いされた方もいらっしゃいましたが、すべて画像処理で作ったものです。ははは。ただ、あったら絶対に買いますけどね。

 

04/07/10

変ドラ第3回「わらってくらそう」

↑この「間」!!

「ゲラゲライヤホン」が登場する傑作です。読み直してみて「トムとジェリー」の「ネズミとり必勝法」についての言及が我ながら感慨深いです。

ドラえもんで完成された感のある、F先生独特の「隙間のような真空の間」的なコマを挿入する(擬音も台詞も当然なし!)、このギャグセンスはいつ頃からどういう風に生み出されたのか非常に研究したい今日この頃です。

「ぼく、ドラえもん」に収録されている未収録を読むと分かるように、あちらはテンポが異常なスラップスティック・ギャグが主体で、自選であるてんとう虫版にはこちらのような「間」の挿入されるタイプのギャグの入った作品が数多いと思うのです。ですから、恐らくF先生自身の好みだと思うのですけど。

いつか、自分なりのジャンルわけをしてみるべきかもしれません。

 

04/07/09

「まんが道」サイト
DEAR SAINO AND MAGA

↑決め台詞炸裂!ちなみに目の黒い上司の名前は矢見(やみ=いやみ)。ゴールデン・コンビ。

変ドラの雑記であまりにも「まんが道」のことを書きすぎたために、別サイトにしたものです。
当初はあらかじめ雑記とダブった内容ばかりだったのですが、「コラム」や「日上への道」など独自のコンテンツも少しながら充実していきました。特に「日上への道」は自分で読み直しても相当笑えます。あいつはホントにやな奴ですね。

もっとも、このサイトの目玉はやはり登場人物の一人であり、実在の人物でもあった「森安氏」にまつわるコンテンツ「森安氏激痛譚」。よくもまあこれだけ外しまくる人もいるもんだと感心するとともに、それをあそこまでリアルに活写する満賀こともう一人の藤子不二雄であるA先生の悪意に頭が下がります。ははは。

特別企画「白ドラ」

↑のび太快心の白面。口の曲がり方や眉の下がり方が完璧。自分のために出された道具に対してこの表情は異常の極み。

オフ会に行った折、「白ドラだけは思いつかなかったです」と言われたのを覚えています。誰もが引っかかりながらも明確化できなかった感じかもしれません。

変ドラを始めるにあたって、これだけは言いたい!という自分の大好きなテイストがこの「白け面」なんですね。自分でもこれ以降本編を読み直すたびに、更なる白面が続々発掘できたのには驚きました。
それぐらい、F先生の明確な意図が読み取れる独特のギャグとして、これらの白け面は面白いです。

この時はホントに大笑いしながらページを作っていたのを思い出します。

真・白ドラその1 その2

↑あはははは。まさに猫そのもの!あなたはホントに何のためにのび太と居るんですか!

この二つの白ドラは、当時あった掲示板にて発見された(?)白け面です。

自分としても完璧に見落としていたので、とにかく大笑いしたのを覚えています。特にその2のジャイアンは必見!!

変ドラ第2回「大男がでたぞ」

 

第二回は話のテーマにそっているのかどうかは覚えていないのですが、他のものと比べてとにかく画像が大きいのが特徴です。当時はISDNやダイヤルアップによる電話回線が普通でしたから、こんな迷惑なページも無いなあと感慨深いです。

それはそうと、この話は全編ジャイアンのボケが炸裂しまくる傑作です。決め台詞の「さからうものは死けい!」は何度読んでも最高です。こんな独り言は前代未聞ですが、ドラえもんでは意外にしょっちゅうあるのも事実。

変ドラ第12回「12巻全部みせます!」その2

↑いまさらですが、F先生の秘密道具はデザインが素晴らしすぎますね。あとやっぱりネーミングね。「おざしきつりぼり」って完璧。しっかし、のび太はなぜ正座?

12巻全部みせますの第二回は名作「勉強べやの釣り堀」です。ドラえもんでものすごい数描かれている「部屋もの」の中でも、完成度と展開のスタンダードといってもいい出来じゃないでしょうか。

前半のギャグの白眉ともいえるジャイアンの引きずり込まれも大爆笑ですが、終盤に繰り広げられる相変わらずの暴走ギャグが凄すぎます。

 

04/07/08

TOPページ

↑この「なんだ、こりゃ?」という「あやうしライオン仮面」の名突込み(F作品では恐ろしいほどの使用頻度ですが)がとにかく大好きだったので、サイト名につけました。ほんとこのコマ笑えるなあ。

最初はそれこそ「ブルートレインはぼくの家」だけをアップしていたのですが、途中で(いつ頃かは失念しました)TOPページを作ったのです。
ところが、ボク自身今でもデザインセンスというものをかけらも持ち合わせていないので、それはもう酷いものでした。ははは。
それを現在の形にリニューアルしてくれたのが、すばるさんでドラえもんの個性であるブルーや、庭の片隅で背を向けるドラ(爆笑)のシンボルなどを作ってくれました。実は一度リニューアルをしようとして更にいい感じのデザイン(そのときは確か横長でした)になりかけたのですが、中身との差が更に激しくなるのでやめたのを覚えています。

特別企画「旨ドラ」

↑全部のエレメンタルが旨そさを演出。完璧。それにしてもすごい集中線。しっかし、のび太ときたら、「最高級フランスケーキ!」としか言ってない!すごい。

変ドラのコンテンツは基本的に一話の話を取り上げるフォーマットだったのですが、全体から一つのテーマに絞ってやり始めたのが特別企画の枠でした。最初は「恐ドラ」でこの「旨ドラ」は二回目だったと思います。
この時「美味ドラ」というタイトル案を最初考えていたのですが、「旨」という漢字を使うことで、漢字一文字にカタカナ二文字という、変ドラのタイトルにあるルール(って大げさなもんじゃないですが)が確立された企画でもあります。
改めて読み直して、ボクの漫画や映画の中での「美味しそうなもの」に対する考え方が全開に出ています。ははは。「美味しそう」「旨そう」という、「そう」が重要なのです。だから、「最高級フランス・ケーキ」は食い物そのものは描かれていないのに、その「旨そさ」が強烈に伝わってくるんですね。
別の映画や漫画などからも抽出してやりたいテーマの一つでもあります。これは。

変ドラ第1回「ブルートレインはぼくの家」

 

文字通り第一回目です。当時スキャナーを買って、画像を取り込むのが楽しくて作ったのが最初です。周りにドラえもん好きが多かったので、彼らごく一部に対して作ったものでした。第3回目ぐらいからガムさんという方が初めて知り合い以外で訪れたのを覚えています。
最後の浜辺のコマは後になってから付け足したのを覚えています。最初の頃は引用しているコマも少なくて、コンパクトにまとめられていますね。

あらかじめ雑記その1

↑「が」を消して「と」に。F氏の小技が相変わらず冴えまくり!

雑記は当初一つ一つ切り分けられておらず、それこそベロ〜ンと長いページが延々と巻物のように伸びていくようなスタイルでした。
知人が言うには「あのスクロールして読むというのが変ドラの読み方のポイント」だそうですが、雑記はあまりにも長すぎたので切り分けたのを覚えています。アイコンである「あらかじめ日記」の有名なのび太の日記画像があの三枚分しかないので、続きはどうするんだと言われましたが、何のことは無いちょうど4つめで更新が滞ったのでした。はははは。
今読み直すと、本当に雑記そのもので、よくもまあこれだけでたらめに色んなことを書いているなと思います。まあ、それで「まんが道」やら「魔太郎」のページが別にできたわけですが。
それにしてもまだその1では「美味んぼ」のことが殆ど言及されていないので、まだ遠慮があったのかもしれませんね。(野望の王国はその4なのでずっと後ですね)

変ドラ第12回「12巻全部みせます!」その1

↑ドラえもんの顔!

多分、こんな無茶なことを企画したから更新が滞ったのかもしれませんね。ははは。全部みせるとか豪語しておいてまだ6話しか更新していません。トホホ…。
ただ、本当に12巻は面白いので、機会があれば続きをやりたいです。
このその1では「よかん虫」を取り上げているのですが、やっぱり爆笑しました。

透明ドラキュラ

↑名台詞続出!

「エスパー魔美」は傑作中の傑作ですが、このエピソードは中でも白眉とでもいうべきはちゃめちゃさで、読み直しても自分で笑っちゃいました。たしか「カリカチュアライズ」を「カリチュアライズ」と覚えていたのを指摘されて直したのを覚えています。今ではちゃんと「カリカチュアライズ」と覚えています。大事なことです。

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